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1,000万円を普通預金に放置はもったいない? 50代から考える「個人向け国債」という選択肢

人生100年時代といわれる今、老後に向けて「リスクを取らずに確保しておきたいお金」が銀行口座に眠ったままになっていませんか。金利が上昇傾向にあるとはいえ、普通預金の金利はいまだ低い水準にとどまっています。本記事では、守りの資産の置き場所を見直した50代のAさんご夫婦の事例をもとに、個人向け国債の基本と選び方をまとめます。

老後資金を意識し始めた50代のAさんご夫婦

お子さまがすでに独立し、住宅ローンの返済も残りわずかという50代のAさんご夫婦は、ライフイベントがひと段落したことで、本格的に老後資金を意識するようになりました。NISAで資産運用はしているものの、守りの資産として位置付けたい1,000万円の置き場所に悩んでいたAさんが目を向けたのが、個人向け国債です。

個人向け国債とは何か

個人向け国債は、元本保証・年率0.05%の最低金利保証・1万円から購入可能・毎月発行という特徴を持ち、証券会社や銀行、郵便局で購入できます。2026年6月の金利(税引前)は変動10年1.74%・固定5年1.86%・固定3年1.51%。メガバンクの5年定期0.70%と比べても、基本的に個人向け国債の方が有利な水準です。短期の預け入れには定期預金も選択肢となりますが、複数年の運用を前提とした場合、個人向け国債はより魅力的な選択肢となります。

3種の個人向け国債の使い分け

3種類にはそれぞれ異なる特徴があります。変動10年は半年ごとに金利が見直されるため、今後の金利上昇の恩恵を受けたい方に向いています。固定5年は現時点の金利を5年間確定でき、2026年6月時点では3種の中で最も金利が高い商品です。固定3年は満期が短く、数年以内に使う予定があるお金の置き場所として適しています。迷う場合は、しばらく使う予定のない老後資金には変動10年または固定5年、数年以内に使う可能性があるお金には固定3年が一つの目安になります。

50代のAさんご夫婦の選択

3種類の特徴を踏まえ、Aさんご夫婦は1,000万円を変動10年・固定5年に500万円ずつ配分することにしました。夫は金利上昇継続を見込んで変動10年、妻は現時点の金利確定を重視して固定5年と意見が分かれましたが、無理に一本化せず半分ずつという判断に落ち着きました。大切なのは、自分あるいはご家族でしっかり納得した上で購入することです。

1万円から始められる守りの運用

個人向け国債は元本保証でありながら普通預金より有利な金利で運用できる、守りの資産の置き場所として魅力的な選択肢です。1万円から購入可能で毎月募集されているため、思い立ったタイミングで始めやすい点も魅力の一つです。「完璧な選択」を目指すより、まず一歩を踏み出すことが大切です。

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